初めに知ってほしいこと


初めて切った夜のことは多分一生忘れない、
あんなに苦しかったのも、泣けずにいたのも
生き急いでいたのも、死にたかったのも、
生まれて初めてだった。
この世界に生まれ墜ちて初めてだった。
小・中・高は、盛り上げる役側に回っていて、辛いこともすぐ忘れる性格だった。
「幸せそうな人NO.1」と言われたこともあるし、そういう扱いに慣れてるつもりだった。
けなされたり、押し付けられたり、陰口を言われたり、いじめられたり。
そんなことをあたしは笑ってやり過ごしていた。
でも、そんな簡単に毒は消化できるはずはない。
時々情緒不安定になったりしていたのはきっとその影響だったんだと思う。
人知れず保健室にも通っていたし。
それが大学に入学してから急激に悪化した。。
あたしが初めてリストカットという行為をしたのは2004年の5月くらいだった。
あまりの辛さに耐え切れず目の前の端に入ったカッターを握り締めた。
切ったのは手首の薄皮。ただそれだけ。
血も出なかったし、大して痛くもなかった。
だけど何度も何度も切りつけた。
錆び付いたカッターは本当に切れなくて。
心だけが血を流していた。
泣いた。何で泣いたのか今でも分からない。
それでも声を押し殺して泣き続けた。
その時初めて自分が辛かったんだって知った。
初めて自分と向き合えたような気がした。
でも逆に遠くに行ってしまったような気もした。
これを繰り返してあたしは「あたし」を見つけるのだろう。
リストカット。
今じゃあの頃とは比べられないほどの傷が手首には刻まれていて。
けどまだ死のうとはしていない。
死にたいけど、死のうとはしていない。
死にたいと死のうとすることには大きな壁があるから。
あたしはまだ生きている。
時々本当に死にたくなることもあるけど、死にたいと呟くけど、まだ生きている。
手首の傷を見ると思うことがある。
こんなに苦しくてもまだ生きていけてるんだって。
あたしはまだ生きてるんだって。
立派な人間になりたいわけじゃない。
凄いことをしたいわけでもない。
世界中の人に理解して欲しいわけでもない。
ただ数人でいい。分かり合える人達に出会いたい。
出会った人を大切にしていきたい。
自分を「大切だ」と言ってくれる人がいるのならその人達を大事にしたい。
少しでも分かり合える人に出会えますように。
このサイトはそういう想いでたちあげたものです。
またこれが今のあたしの願いでもあります。
そういう目線でこのサイトを見てくれたらとても嬉しいです。


                                                   

10/15 管理人 空野 志月








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