笑顔

陽が差す水飲み場に
彼は走ってきて
頭から水を被った
犬のようなその動作に
少し驚いて見ていたら
彼は空を仰いで
「眩しいな」
と笑って去っていった
あたしはその場所にうずくまった
だって「太陽より彼の笑顔の方が眩しい」なんて
死んでも言えないもの




笑顔

誰もが彼女の笑顔が大好きで
彼女が笑うとみんなが笑った
彼女はみんなのものだった
彼女の笑顔はみんなのものだった
今年の誕生日欲しいものを尋ねられたから
正直に答えたんだ、「キミ」だって
彼女は笑って「いいわよ」って答えたんだ
だから僕だけの彼女になったはずなのに
光も差し込まない地下室で彼女はいつも泣いてばかりいる
こんなはずじゃなかったとか
冗談だったのよとか
訳の分からない言葉を並べて泣いて怒って
あの天使のような笑顔は何処にもなくて
悲しくて悲しくて悲しくて
だから壊してしまったんだ
もう彼女は動かない
天使のような笑顔で黙って僕を見てるんだ
たまに首が落ちちゃうけどね






これは壱千打のキリリク『笑顔』人魚姫さん詩慰さんに捧げたものです。
同じ題でもこんなに種の違うモノが出来るとは・・・・・。
でも笑顔で受け取ってください!!(強制!!
返品はいつでも受け付けておりますから^^






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